ガールズ&パンツァー最終章第2話が劇場公開され、ガルパンおじさんたちの模型熱も再び燃え上がっていると思われる今日このごろ。
あんこうチームのIV号戦車や黒森峰女学園のティーガーなどメジャー戦車の陰に隠れ、未だキット化されていない不遇の戦車がカモさんチームのルノーB1bisです。
大洗女子学園の車両でありながら、なぜプラモデルキット化されないのかは大人の事情が絡むのでここではふれませんが、いつか公式キットが発売されるといいなという思いをこめて作りました。
カモさんチームのルノーB1bisを作る
ルノーB1bisはフランスの重戦車で、75mmと47mmの2門の砲を搭載した戦車。AFV模型の世界ではフランス戦車はキット化に恵まれておりませんでした。唯一、フランスのエレール社が自国の戦車ということでいくつかリリースしているのですが、作りやすさや入手しやすさなどに難があります。
2006年ごろ、あの大御所タミヤから突如ルノーB1bisのキットが発売され、フランス戦車ファンは大いに喜んだものです。当時、タミヤの設計スタッフにフランス人がいて、彼の企画だとか設計だとか噂がありました。
そんなことはさておき、ガルパンのルノーB1bisです。風紀委員のそ
ガルパンに登場する戦車は基本的には史実に基いて設定・作画されているようですが、細部までじっくりと見てみると本物とは異なるディテールや形状になっていることがあります。
その相違点を再現するのも模型戦車道。いっぽう、そこまでこだわらず雰囲気重視で作り上げるのも模型戦車道。
模型戦車道の楽しみ方は人ぞれぞれだと思います。私の場合は後者。ディテールにこだわって未完成に終わるよりは、キットをストレートに組んでガルパンマーキングを施して完成させるほうを選びます。
ということで、キットの素性がいいのであっというまに完成。
キットはストレート組。それほど複雑な形状ではないので、部品点数も適度に少なめで作りやすいキットです。確かにこう見るとカモっぽいです。
履帯(キャタピラ)はベルト式ではなく連結式。繰り返しの作業のため組み立てる最中に飽きてしまいそうですが、出来上がった時のリアル感はベルト式履帯の比ではありません。根気よく作り続けることができれば、このキットの完成は見えてきます。
組み立てが楽なので、塗装に力を入れて仕上げるといいですね。
パネルラインに影色をエアブラシで吹いたあと、その昔スタートレックのクリンゴンウォーバードを作ったときに調色した緑(ラッカー系)が残っていたのでそれを塗装。3段階くらい徐々に明度をあげながら明暗を描きます。
デカールはモデルカステンのものを使用。発色は悪くはないのですがいつも使ってるカルトグラフデカールとは薄さやディテールへの馴染み具合などが違うので少々戸惑いました。いつの日かカルトグラフ製デカールのついた公式キットが欲しいです。
次に溶剤で薄く溶いたエナメル系のダークブラウンに少し黒をまぜ、それで全体をウォッシング。広い面だけ拭き取って影になるところやディテールがいりくんでいるところは無理に拭き取りません。
油絵の具の赤、黄色、青、白などでフィルタリングしたのち、細部にチッピング。
最後につや消しクリアを吹いて完成です。
そんなわけで、大洗女子学園のカモさんチーム ルノーB1bis完成。デカールの入手が少々面倒くさいのを除けば、模型戦車道初心者のガルパンファンでも気軽に取り組むことができるおすすめの戦車です。
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