国際レーシングコース富士スピードウェイを舞台に開催されるマラソン大会「富士マラソンフェスタ in FUJI SPEEDWAY」。この大会、制限時間内でいつもギリギリでなんとか完走している私が、ハーフマラソン制限時間いっぱいの激遅ランナーでも完走できる富士マラソンフェスタ in FUJI SPEEDWAYの攻略法についてご紹介します。
富士マラソンフェスタ in FUJI SPEEDWAYのコース
静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイは日本のモータースポーツの歴史そのものと言ってもいいほどの由緒正しいサーキットです。近年大幅な近代化改修が行われ、F1やWECなどの国際格式のレースをはじめ、スーパーフォーミュラやSUPER GTなどの国内最高峰のレース、さらにはママチャリ日本GPのような庶民派のレースまで幅広く開催されています。
1周約4.5kmのコースを、ハーフマラソンでは約4.5周することになります。
サーキットという閉ざされた場所ですのでなかなか事前に試走することもできませんが、コースの様子は実際に車が走っているときの車載映像などが参考になります。
これはスーパーフォーミュラのテストのときの模様。レンズが広角のため、高低差の感じが分かりづらいですがコースの感じはよくわかると思います。
このように道幅は広くて走りやすいのですが、サーキットの特性上として多くのコーナーとアップダウンがあるのが特徴です。
コーナーに関しては人間の足で走るマラソンではあまり影響がないと思いますが、アップダウンはかなりの負担となります。このアップダウンとうまく付き合って走るのがこのコースの完走への攻略法だと思います。
1周目
1周目はサーキット全周ではなく途中で折り返して連絡通路を通りホームストレートに戻ってくる変則コースを通ります。
スタートして1コーナーを回るとすぐになだらかな下りに入ります。このあたりはスタート直後の高揚感や下り坂ということもあって思ったよりもスピードを出しすぎる区間ですが、オーバースピードにならないよう自重しながら走ります。
そのあと100Rを過ぎてアドバンコーナー(ヘアピン)は少しきつめの上り坂です。
次の300Rはゆるやかな下り坂。1周目の場合はここで折り返してアドバンコーナー手前の連絡通路を通ってホームストレートに戻ります。
この連絡通路の坂がかなりきつい上り坂です。序盤なので焦らずマイペースに走るのがポイントです。
2周目以降
ホームストレートに戻ってきたら本格的な周回がスタートです。300Rまでは1周目と同じ。300Rを過ぎダンロップコーナーからパナソニックコーナーまでの区間が、上り坂が延々と続くこのコースで一番苦しい区間です。
もともと車が走るために設計された道であり、かなりハードな上り坂が続きます。またいくつかのコーナーも組み合わされており、ようやくコーナーを抜けたと思ったらまだまだ坂が続き心が折れそうになる区間です。3周目、4周目となるにつれて歩きたく誘惑に駆られますが、ゆっくりでもいいので走り続けることが大切です。
ここは天気が良ければ雄大な富士山をみることができるポイントでもあります。
同じように富士山を見ながら走る富士山マラソンも走ったことがありますが、富士スピードウェイから見る富士山のほうが個人的には美しくて好きです。
もっとも私のような激遅ランナーは走りながら富士山を見る余裕などほとんどありませんが・・・・・
パナソニックコーナー(最終コーナー)を登り切ると長いホームストレートです。そのストレートは1475mと世界のサーキットの中でも屈指の長さ。いつまでたってもストレートが終わりません。前をゆくランナーを風よけにうまく利用しながら走ります。
個人的にこのコースで苦しいポイントは2ヶ所。ヘアピンへの上りとダンロップコーナーから最終コーナーまでの上り区間です。特にダンロップコーナーからの上りは感覚的には登山しているかのような上りです。ここを歩かず走り切ることができれば、3時間の制限時間内完走は余裕のはず。
1kmあたり7分で走れば2時間半くらいで完走可能ですが、上り坂ではスピードダウンするので私は平均して1kmあたり6分40秒くらいを目安に走るようにしています。
2022年大会から制限時間は3時間になりました。遅い私にとっては非常に嬉しい!
給水
給水所はヘアピンの先に1ヶ所のみ。周回コースなので、約5km弱に1回給水所がある感じです。個人的にはホームストレートあたりにももう1ヶあると、気温がややや高めだったり天気がいい場合には安心なのですが。
サーキットなのでコース内に自動販売機などは当然ありません。水分補給が心配な方は携行しておいたほうがいいでしょう。
2018,2019年、2022年の完走記はこちら。
そんなわけで、コースも設備も最高の富士マラソンフェスタ。がんばりましょう!
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