2019年11月10日(日)、いびがわマラソンが開催されました。
私は初参加の大会、日本一難しいと言われる難コースを完走できたのか?激遅ランナーのレポートです。
いびがわマラソン
いびがわマラソンは岐阜県揖斐郡揖斐川町の山間部を走る、30年以上の歴史を誇る大会です。
町をあげての手厚いサポート体制や、高橋尚子さんをして「日本一難しい」といわしめた坂の多いコースとして全国的にも知られています。
以前から興味はありましたが、2019年からフルマラソンの制限時間が6時間(昨年は5時間30分)に延長されたと聞いて、壮絶なクリック合戦に打ち勝ちエントリーしました。
上図の通りコースは山道をのぼって折り返して下ってくるコース。高低差は127mということです。
会場へのアクセス
車で会場に向かいました。会場周辺にはいくつか駐車場があります。駐車場の指定はありません。私は池田公園駐車場に停めましたが朝6:30の段階ではガラガラでした。
駐車場からは無料のシャトルバスが用意されています。会場まで約10分ほどでした。
レース前
更衣室も多数用意されていますが、天気もよかったので屋外で準備するランナーも多いようでした。
仮設トイレも多数用意されており、待ち時間もほとんどなく利用することができました。
開会式も開催され、雰囲気を高めています。
持ち物
いつものように、BCAAとショッツ、ブドウ糖タブレット、塩分タブレットをウエストポーチやポケットに詰め込みました。
レース
レースは9:45にスタート。
スタート地点は道が狭く、また鋭角なカーブがあったりして号砲が鳴ってもなかなか進みませんでした。
私は後方のHブロックからのスタートでしたが、号砲からスタートライン通過まで10分かかりました。このロスタイムがあとあと響いてくるのです・・・・・・
スタートしてしばらくは沿道で小さな子供からお年寄りまで大勢の皆さんが応援してくれます。
この赤い揖斐峡大橋あたりが第1関門(8.1km)ですが、このあたりまではそんなに急な上り坂ではありません。
第1関門を過ぎて中間点あたりまでは小さな上り下りを繰り返しながら徐々に高度を上げていく感じ。じわじわと足にダメージが蓄積していきます。でも坂自体はそれほど急坂はありません。
この日は快晴、11月にしては非常に暑い日でしたので徐々にそのダメージも加わります。
給水は5km毎くらいに設置されていたと思いますが、大会HPやパンフを見ても給水・エイドの距離などがわかりませんでした。このコースを初めて走るランナーにとってはその点がちょっと不親切かなと思います。
中間点を過ぎたらあとは下るだけ、と思っていたのですが実際はアップダウンを繰り返しながらの下りでした。ガーミンの記録だとこんな感じ。
今回はとにかく暑くて大変でした。また25kmから30kmあたりの2箇所の給水所ではスポーツドリンクが品切れ。水のみという状況でした。ちなみにスポーツドリンクはアミノバリューでした。
またブルーベリーや鹿サイコロステーキなどのエイドももちろん品切れでその姿をみることはありませんでした。
中間点から30kmくらいまでは素晴らしい景色にみとれつつ、暑さで半ば朦朧としながら走っていたような気がします。なお、中間点付近は日陰だと肌寒さを感じる気温でした。山間部を走るコースなので曇だったり雨だったりするときは体温調整難しそうです。
さてこの大会、関門は全部で6ヶ所設定されています。
8.1km関門 ー 1時間15分
19.5km関門 ー 2時間50分
33.0km関門 ー 4時間50分
39.1km関門 ー 5時間30分
ゴール関門 ー 6時間
今回私は19.5km関門を2時間40分くらいで通過、30kmは4時間17分で通過しました。
このペースでいけばあと12kmを1時間40分で時間内ゴール、つまり1キロを8分20秒ペースでいけば制限時間ちょうどでゴールできる計算。
下り坂でスピードも上がるし楽勝・・・と思っていたのですが、上記の高低図でもわかるように30km過ぎにはまたもや上り坂。結局35kmを5時間1分で通過、予定の約2分遅れです。
でもまああと7kmを59分だからキロ8分ペースでなんとかゴールかなと思つつ、次の関門が39.1kmだから4.1kmを29分・・・?え、キロ7分ペースじゃないと間に合わない????
そうです。関門までの時間と距離が均等だと思ってた自分が愚かでした。初心者のようなミス。ここからは下り坂の力も借りてフル加速で走りました。ホンダF1エンジン的に言えばエンジンモード11 ポジション5 な感じです。
とはいえ坂道を35km走ってきた体なので、なかなかペースも維持できず途中で止まってしまうことも。それでも必死で走り39kmを通過、橋をくぐったら関門が見えあともうすこし・・・というところでタイムオーバー。目の前で止められているランナーの姿を見て呆然。あと10秒あれば通過できる距離でした。
関門の係員にダメ元で通過させてくれないか交渉するももちろん無理。チップをはずしてなら勝手に走っていってOKとのことだったのでそうすることに。私のほかにもチップを外して走りはじめた人は数人いたようです。
ここからの3kmは堤防沿いを走る平坦な一本道。すでに応援もまばらで孤独な戦いです。それでも最後の力を振り絞って走り続けました。
ゴール手前ではそれでもまた沿道の応援は増え、その声援をパワーにしながら、また最後には高橋尚子さんとのハイタッチも交わしながらゴール! 手元の時計では5時間57分でした。
一応、時間内ゴールなのでフィニッシャータオルを貰いましたが公式にはリタイア扱い。悔しさの残るレースとなりました。
スタートのロスタイムが長すぎるだの坂道が多いだの最後の関門設定が厳しいだの、敗因は多々あると思いますが一番の敗因は写真を撮っていたこと、これでしょう。10秒足りなかったので、1回でも写真を撮るのをやめていれば関門通過できたのに・・・・と思うと、悔しいのを通り越して笑ってしまいます。日本平桜マラソンのときの教訓を全く活かせてない自分が愚かでした。
ということで来年はこの10秒を取り返すためにもう一度いびがわマラソンを走ろうと思います。今度こそ途中で撮影しません。
全然いびがわマラソンの魅力お伝えできないレポートになってしまいました。来年こそはまともなレポートが書けるようにがんばります!
追記
2020年こそリベンジ!と思っていたら、2020年は安全なコースが確保できないためフルマラソンの開催は見送りとのこと。残念。リベンジは2021年になりそうです。
と思ったら2021年はコロナ禍のためリアルマラソンは中止、2022年はハーフマラソンでの開催でした。
2023年は公式サイトによると11月12日(日)開催決定のようです。フルマラソンが復活するならリベンジを果たしたいと思っております。
コメント
残念です。写真で見ますと藤枝マラソンをフルに延長したようなコースですね。苛酷なレースと推察いたします。まだまだ今シーズンは長いので、次回以降を期待しております。
ふじえだマラソンに雰囲気が似ているなぁとは走りながら思いました。地元のお年寄りが応援してくれる感じも同じです。
坂はふじえだよりもきつくないのですが、フルマラソンとなるとやっぱりダメージ大きいですね。
来年リベンジします。
次は袋井クラウンメロンマラソンです。