エフトイズ 1/144 ファントムII ファイナルスペシャル
飛行機ファン、特に1/144スケールファンには絶大な人気を誇るエフトイズの1/144ワークショップシリーズ。その最新作が2020年1月27日に発売された1/144 ウイングキットコレクション F-4ファントムll ファイナルスペシャル（580円税別）です。
航空自衛隊の主力戦闘機、偵察機として長年運用されてきたF-4ファントムですが、その退役が刻一刻と迫ってきています。ファンとしては名残惜しいのですが、せめてその思い出を形に残しておきたいというファンの気持ちをエフトイズがかなえてくれました。
ラインナップは下記の全6種。
- F-4EJ改 飛行開発実験団
- F-4EJ改 第301飛行隊
- F-4EJ改 第302飛行隊 特別塗装機（ホワイト） オジロワシ
- F-4EJ改 第302飛行隊 特別塗装機（ブラック） オジロワシ
- F-4EJ改 第301飛行隊 特別塗装機
- RF-4E 第501飛行隊 特別塗装機
今回はシークレットアイテムは無いようです。
どの種類が入っているかはわからないブラインドボックス仕様。ガムが付いているいわゆる食玩です。模型店、スーパー、コンビニなどで販売されます。
食玩とはいってもエフトイズの1/144飛行機シリーズは、形状やディテールの再現度は同じスケールのプラモデルと同等の精密感を持っています。
今回のラインナップはどれが出てもハズレ感のない内容。というよりも全種揃えたくなる内容です。エフトイズの食玩はボックスで買うと全種揃う良心的なアソートになっているので、ファンならばボックス買い一択でしょう。
さて、発売に先駆けてサンプルを入手したので早速組み立てたレビューです。
F-4EJ改 第301飛行隊 特別塗装機
今回組み立てたのは第501飛行隊の特別塗装機、通称「ケロヨンファントム」です。
2019年の航空自衛隊航空祭ではいくつかの基地でみることができ、特に百里基地航空祭では迫力ある展示飛行をおこないファンを魅了しました。
私も小松基地航空祭と百里基地航空祭で実機を見たので非常に思い入れのある1機です。
キット内容は基本塗装・印刷が施された機体と細かなパーツがブリスターに収められているいつものエフトイズスタイル。塗装済みプラモデルです。
細部のマーキングはデカール（水転写シール）が用意されています。
かなりの部分が塗装・印刷されているので、デカールも少なめです。これなら模型初心者でも安心です。
ブリスター状態だともう胴体と翼は組み上がっているようですが、実は胴体内にコクピット部品を組み込むために一度バラさなければなりません。
部品をバラし、コクピット内部品を取り付けたあと、胴体と翼を組み立てます。胴体と翼の組み立てははめ込み式で接着剤は基本的に不要ですが、わずかな隙間が気になる方は接着したほうが無難でしょう。
また、脚や脚扉など小さな部品も接着をおすすめします。
接着には流し込み接着剤が最適です。
キャノピー（風防）部品もはめ込み式ですが、ちょっと嵌合が弱いので接着しました。
キャノピーのような透明部品の接着には流し込み接着剤ではなく、透明部品専用の「キャノピタン」を使っています。
キャノピタンは白色の粘度の高い接着剤で、乾燥すると透明になります。
一通りの部品を組み立て終わったところ。尾翼は接着していません。また機首のピトー管も、デカール貼り作業の際に引っ掛けたりしやすいのでまだ接着していません。
この機体の一番の見せどころは尾翼のケロヨンマーク。機体番号が斜めにならないよう、慎重に貼ります。
デカールが固めなので、デカール軟化剤は強めのものを使います。
機体に主要なデカールを貼り終わったところ。あとは日の丸だけです。
増槽にも星マークを貼ります。これでほぼ完了。あとはピトー管を取り付けて完成です。
うん、格好いい。デカールが艶ありなので、全体的につや消しすスプレーをさっとかけて艶を整えてやるとなおいいかも。
スタンド部品も付属しているので、飛行状態での展示も可能。脚扉も飛行状態の閉じた状態もパーツ化されています。
ファントムファンには文句なしにおすすめです。
F-4EJ改 飛行開発実験団
垂直尾翼の飛行開発実験団マークは印刷済みです。
また機番は07−8431と57−8357の2機から選択して製作可能です。
F-4EJ改 第301飛行隊
301SQの通常塗装機です。こちらの機番は07-8435、57-8355、87-8415の3機から選んで製作可能です。
F-4EJ改 第302飛行隊 特別塗装機（ホワイト） オジロワシ
第30飛行隊のスペシャルマーキング機 ラストファントム 白です。2018年の各地の航空祭で展示されていました。
2018年の百里基地航空祭での展示飛行は涙ものでした。
機首のオジロワシや機体の基本塗装済みで、細部のマーキングがデカール再現です。
F-4EJ改 第302飛行隊 特別塗装機（ブラック） オジロワシ
2018年の百里基地航空祭でお披露目された黒オジロワシ。白オジロワシとともに素晴らしい展示飛行も見せてくれました。また2019年の百里基地航空祭でも揃って地上展示されていました。
RF-4E 第501飛行隊 特別塗装機
RF（偵察）ファントムラストイヤーを記念したスペシャルマーキング機。
この特別塗装機については、デザインを担当された自衛官自らがその内容について語った動画があります。あわせてご覧ください。
なお、エフトイズの商品を販売しているプラッツのオンラインショップ「ホビーコレクティブ」（ホビコレ）では通常1BOX 10個入りのところをお値段据え置きで11個入り、しかもオリジナルデカール付きというお買い得な仕様で販売しています。要チェックです。
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