模型店へ行こう

模型店を探す

まずは、模型店を探すところから。
模型雑誌の広告で調べる
2001年6月現在、日本で発行されている模型専門の月刊誌としてモデルグラフィックス、モデルアート、電撃ホビーマガジン、ホビージャパンの4誌があります。これらの雑誌には数多くの模型店が広告を出しています。品揃えやサービスに自信があるからこそ広告を出しているはずですので、自分の住んでいる近くにお店がないか、調べてみてはどうでしょうか?
その他季刊誌として「マスターモデラーズ」が2001年11月に創刊されました。(2001.12加筆)

知人に聞く
手っ取り早い方法だとは思いますが、学生ならともかく社会人ともなると「良い模型店知らない?」などとはなかなか周りに聞きづらいと思います。

タウンページで調べる
タウンページは情報の宝庫です。模型店は「模型」、「ホビーショップ」の項目に掲載されています。「おもちゃ店」にも模型を扱っているお店が載っていますが、ほとんどがTVゲームやおもちゃなどとの兼業店です。

模型メーカーに聞く
一見、荒技のようですがこれが一番確実かもしれません。タミヤ、ハセガワなどの大手メーカーの営業課もしくはサービス課といった部署に電話で聞けば、大抵親切に教えてくれます。ただし、質問の仕方に注意しないと相手を困惑させるだけなので気をつけて下さい。いきなり「模型店を紹介してください」ではあまりにも漠然とし過ぎて答えようがありません。自分がどこに住んでいて、どんな種類の模型を探したいか、くらいの具体性が必要です。
また、他社の製品を置いてあるお店を聞くのは当然御法度です(当たり前のようですが、こういう人がかなりいるらしい)。

インターネットで探す
このページを読んでいる人には特にお勧め。ヤフーやgooなど大手検索エンジンで「模型」「プラモデル」「店」などのキーワードで探せばいくらでも見つかります。また最近では模型メーカーのHPに模型店リストを掲載しているところも多いのでそれらも参考になります。(2001年6.16加筆)
※ネットで探すという当たり前とも思える行為も、このページを作った1998年頃にはまだまだ当たり前ではなかったんですね


模型店を選ぶ

いくつか模型店が見つかったら、今度は自分に合った店を選ぶことが大事です。飛行機を作りたいのに車を主に置いている店に行ったり、プラモデルを作りたいのにガレージキット(以下GK)専門店に行っても目的のキットには巡りあえません。
品揃えを見る
模型専門店にも、飛行機や車などの特定のジャンルしか置いていない店や、あらゆるジャンルを置いてある店、工具やパーツ類が豊富な店、輸入商品もある店など、 いろいろな種類があります。通常、模型店には必ずといっていいほどそのお店にとって得意なジャンルがあり、品揃えも他店に比べてよいはずです。自分が作りたい、買いたいものにあわせてお店も選んでください。
ちなみに、本当に何もかも揃っている模型店というのは、少なくとも私は日本中で数店しか見たことがありません。

ショーウインドーを見る
たいていのお店はショーウインドーに新製品や人気商品を並べています。そのレイアウトセンスはともかくとして、新鮮そうな商品が並んでいれば、そのお店にはやる気があるとみていいでしょう。いいかげんな店になると何年も同じものを置きっぱなしで、箱が変色していたりするところもあります。
また、私の経験では完成品が置いてあるところは良心的なお店が多いです。ただし、この完成品も曲者で、店の関係者やお客さんが作ったものなら良いのですが、開店祝い等の時にメーカーからもらったものを展示している場合もあります。

店員の雰囲気を見る
品揃えはいいけれども、店員の態度が横柄。こんなお店は嫌ですよね。でもこの世界ではこんなお店も珍しくはありません。商売というよりは趣味の気持ちが先に立っているのでしょう。その他にも、お客さんと一緒になっていつまでもマニアックな会話を続けているのも、初心者にとっては気持ちがいいものではありません。
お客さんとコミュニケーションをとるのは大事ですが、度が過ぎてはどうしようもありません。こういうお店はできれば避けたいものです。

サービスを見る
お店によっては、定価ではなくディスカウントして販売しているところもあります。その割引の方法も、すべての商品が一律何割か安くなっているところもあれば、新製品のみ期間限定で安くなるところ、サービス券を発行するところなどさまざまです。こんなご時世ですから、少しでも安く買いたいところですが、上記のような要因とからめて、あなたが気持ち良く買い物できるお店を選びましょう。

ネットショップについて
最近では模型専門のネットショップも多くなりました。それらを利用するのもいいでしょう。ただし、模型に限ったことではありませんが、ある程度「自衛」をしなければトラブルに巻き込まれる可能性もあるということを忘れないでください。住所や電話番号がすぐわかるところに表記されていないようなお店からは、買わないほうが無難でしょう。(2001年6.16加筆)

作りたいキットを選ぶ

さあ、いよいよキットを選ぶ番です。作るよりもキットを選んでいるときの方が楽しかったりするものです。
プラモデルを選ぶ
初心者はまずはプラスチックモデルを選びましょう。レジン製のGKやホワイトメタル製のキットなどは作るのに多少の「模型製作上の経験」が必要です。またそれらは高額なものが多く、もし失敗したときの事を考えるとあまりお勧めできません。そんなことで模型を嫌いになってしまってはなんにもならないですから。
かといって、絶対無理ということではありません。あとは「完成させたい」という気持ちの問題です。

価格で選ぶ
初心者ならば、失敗することも考慮して安い価格帯のキットを選ぶという方法もあります。1000円くらいまでのキットでしたら内容もそれ程難しくなく、またもし失敗してもあまり経済的に負担でもないでしょう。

メーカーで選ぶ
飛行機や車などの人気機種、車種は、複数のメーカーから同じアイテムが発売されていることがあります。その場合どのメーカーのものを選べばよいか迷うところですが、最初はそのジャンルを得意とする、あるいは数多く発売しているメーカーのものを選ぶのが無難でしょう。例を挙げると、一般車はアオシマ、フジミ、飛行機はハセガワといったところでしょうか。
またメーカーそれぞれに形の捉え方や部品分割の仕方、組み立て説明図のわかりやすさ等に特徴がありますが、これは数をこなして自分の好みを見つけるしかありません。
付け加えるならば、まずは国産キットから選ぶのが無難です。

商品内容を見る
多くの模型店では、商品の箱をあけて中を確認することは自由に行なえます。 中身を見ても最初はよく分からないかも知れませんが、部品点数やデカールの内容などを見て、自分のレベルに合ったものを選びましょう。
また、一部のキットにはプラスチックパーツ以外に、レジンやメタル、エッチングといった素材を使用しているものもあります。最初はそういう部品が入っているものは、避けた方がいいでしょう。
ちなみに中身が自由に確認できるのは日本(アジア?)だけの慣習のようで、輸入キットを見ればわかるとおり欧米では箱にシュリンクラップと呼ばれる透明のフィルムがかけられており、中を見ることはできません。

カタログを利用する
大手メーカーと呼ばれるタミヤ、ハセガワ、アオシマ、フジミの4社はカタログを発行しています。毎年12月から2月くらいにかけて新年度版が発行されますので、これらを参考にするのもよいでしょう。なお、カタログは無料ではなくそれぞれ1000円前後で販売されています。発売時期や価格についてはお店で聞くか、メーカーの広告などをご覧ください。

キットの他に買うものは何?

キット選びが終わったら、今度は工具類です。
接着剤
何は無くともまずは接着剤です。昔のキットにはチューブ式の接着剤が付属していましたが現在のキットには接着剤は付いていません。これは必ず用意してください。模型店では何種類か接着剤を置いていると思いますが、ここは迷わず「タミヤのプラスチックモデル用接着剤」を買ってください。四角い瓶に入った接着剤で、キャップにちいさな刷毛がついています。これならばたいていの模型店にあります。もしそれがなければ、そのお店で模型を買うのはやめたほうがよいでしょう。なお、タミヤの接着剤にも2種類あります。最初はラベルが白いタイプ(もう一方は緑っぽい)を選んでください。(黄色いのもあったかもしれない)
間違っても木工用ボンドとかチューブ式のボンドなどは使わないように。

ニッパー
ランナーから部品を切り離すときに必要です。昔の子供達はよく爪切りで代用して親にしかられたものです。そんなに高いものではありませんので、買っておきましょう。模型メーカーではタミヤ、ハセガワから発売されています。また、プラスチック用はさみというのがありますが、これでもかまわないでしょう。

カッター
ニッパーで切り取った部品には、わずかですが切り残し部分があります。それをカッターできれいに整形します。できればふつうのカッター(刃を折って使うもの)の他に、デザインナイフ(刃がくたびれてきたら刃ごと交換するタイプ)があれば便利です。
ニッパーもそうですがこういった工具は模型店にも置いてありますが、DIYショップなどにもいろんな種類があり、また価格が安い場合があります。

ヤスリ関係
部品の成形上の段差や、部品を接着したあとの整形などのためにヤスリが必要です。細い金属の棒状のヤスリ(10本セットで1000円程度)と紙ヤスリ(耐水ペーパーあるいは単にペーパーともいう)をそろえればO.Kですが、最初はペーパーだけでも構わないでしょう。これも迷わず「タミヤのフィニッシングペーパー」を買いましょう。これには木工用、プラスチック用、金属用の3種類あると思いますが、とりあえずプラスチック用を使ってください。

カッターマット
どうしても無くてはならないものではありませんが、机に傷をつけたり汚したりする心配をしながら工作するよりは、精神的に楽だと思います。

その他
基本的には以上の工具があれば組み立てはできます。あとは実際に組み立ててみて必要だと思えばピンセット、ピンバイスなどその都度買い足していけばいいでしょう。
もうひとつ、忘れてはならないのが塗料ですが、これについては「塗装について考える」で解説しています。

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